2013年11月10日日曜日

福島第1原発:汚染水流出 3日前に発表決定 公表遅れ、東電社長ら減給<毎日新聞 2013年07月27日>

毎日新聞
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福島第1原発:汚染水流出 3日前に発表決定 公表遅れ、東電社長ら減給
毎日新聞 2013年07月27日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130727ddm008040051000c.html
▼全文引用


 東京電力福島第1原発の放射性汚染水問題で、東電の広瀬直己社長は26日の記者会見で、海洋流出を発表 する3日前(19日)に流出の発表を社内決定しながらも「説明用資料を作成するため」として発表を見合わせていたことを明らかにした。すぐに公表しなかっ たことに批判が強まりそうだ。広瀬社長は謝罪し、自身を1カ月間、減給10%とするなど計5人の社内処分を発表した。
 東電が社内の原子力改革監視委員会(デール・クライン委員長)に提出した報告書によると、汚染水の検出 を示す生データの存在を把握したのは18日未明。広瀬社長へ生データの存在を報告したのは19日夕方だった。社内会議を開いて海洋流出の発表をいったん決 定したものの、説明用の資料の作成が19日時点では間に合わず、発表が22日夕になったとしている。
 広瀬社長は「資料を整える必要があった」と釈明し、参院選(開票日21日)の影響を回避したとの見方は否定した。

 会見に出席したクライン委員長は「東電は社内が縦割りで、(事故収束に向けた)現場の努力を無駄にしている」と批判した。

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機構、今度は通報遅れ 被ばく55人か(茨城県東海村の加速器実験施設「J-PARC」の放射性物質漏れ事故)<東京新聞 TOKYO WEB 2013年5月25日>

東京新聞 TOKYO WEB
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機構、今度は通報遅れ 被ばく55人か
2013年5月25日 14時00分
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013052502100010.html
▼全文引用



 茨城県東海村の加速器実験施設「J-PARC」の放射性物質漏れ事故で、日本原子力研究開発機構は二十五日未明、東京都内で記者会見し、国への報 告が一日以上遅れた原因を、放射性物質の漏えいが施設内にとどまっていると過小評価していたためと発表。「意識と連絡態勢が十分に機能していなかった」と 謝罪した。 
 事故当時、施設に出入りしていた五十五人のうち、実験装置の付近で準備をしていた大学院生二人を含む二十二~三十四歳の男性四人が一・六~〇・六ミリシーベルトの内部被ばくをした。機構は残り五十一人も被ばくしている可能性があるとみて検査を急ぐ。
 機構は「健康にどういう影響があるかは分からないが、原発作業員などの年間被ばく限度は五〇ミリシーベルトだ」としている。茨城県は二十五日午後、施設の立ち入り調査を始めた。
 機構をめぐっては、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で重要機器の点検漏れが相次ぎ、鈴木篤之理事長が引責辞任したばかり。
 実験は高エネルギー加速器研究機構が実施。機構や高エネ研によると、二十三日正午ごろ、原子核素粒子実験施設内で金に陽子ビームを当て素粒子を発生させる実験中、装置の誤作動でごく短時間に計画の約四百倍の強いビームが当たり、金の一部が蒸発して放射性物質が漏れた。
 直後の午後一時半ごろには施設内で放射線量が上昇したが、管理区域内で想定される範囲内の汚染と判断し、同三時ごろと同五時半ごろに排気ファンを作動させた。この際に放射性物質が施設外に漏れたとみられる。
 西に約五百メートル離れた研究所のモニタリングポストの数値が排気ファンを作動させた時間に合わせて上昇しているのが二十四日午後五時半ごろに確認され、施設外への漏えいを初めて認識したという。
 高エネ研は排気ファンの作動を「内部の線量が下がるだろうと思った。間違った認識だった」と説明。放射線管理の甘さを認めて謝罪した。
    ◇
 原子力機構は会見で、被ばくした四人について「被ばく線量を測ってみて、報告に値する数値ではないと考えた」と説明。敷地外への漏えいは、周辺住民の健康に影響がないレベルとしている。
 国の基準では、一般人の被ばく限度は年一ミリシーベルト。原発作業員らの被ばく限度は年五〇ミリシーベルトで五年間で一〇〇ミリシーベルト以下となっている。

◆根深い安全軽視体質

 茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で起きた研究者たちの被ばく事故は、あらためて機構の安全管理のずさんさを露呈させた。
 機構が運営する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)をめぐる一万点に上る機器の点検漏れ問題では点検時期がマニュアルに記載されていなかった上、点検時期が過ぎていても職員が問題を感じないなど、安全管理体制や機構内の意識の低さが問題となった。
 今回の事故でも、機構は施設外への放射能漏れはないと安易に判断。研究者らを帰宅させ、後になって内部被ばくが判明し、慌てて原子力規制委員会や県に通報するありさまだった。
 もんじゅだけをみても、機構は二〇〇八年三月以降、原子炉の冷却用ナトリウムの漏れ検出器の点検体制の不備や、燃料交換装置の原子炉内への落下な ど、七件のトラブルを起こした。そのたびに、原因分析や再発防止策をまとめたが、分析や対策が形だけのものにとどまり、その後もトラブルを繰り返した。
 体質改善に取り組もうとする矢先に、安全を軽視する事態が再び起き、機構が抱える問題の根深さを印象づけた。 (小野沢健太)
 <加速器実験施設「J-PARC」> 直径約500メートルの大型加速器など3台の加速器を組み合わせた最先端の実験施設。加速器の中で陽子のビームをほぼ光速にまで加速、標的にぶつけて飛び出る中性子やニュートリノを研究に利用する。



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★関連記事
 異常検知後も実験継続 放射性物質漏れ、被ばく6人に
2013/05/25 21:14   【共同通信】<47NEWS>
http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013052501001587.html

六ケ所村再処理工場完成1年延期 震災影響で日本原燃(北海道新聞 2012/09/18)

北海道新聞
六ケ所村再処理工場完成1年延期 震災影響で日本原燃
(2012/09/18 17:18) 
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/earthquake201209/175364.html
(全文引用)

 日本原燃は18日、10月に予定していた使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の完成を東日本大震災の影響などで1年延期し、来年10月とすることを決めた。完成時期の延期は今回で19回目。日本原燃の川井吉彦社長が19日に青森県に報告する予定。

 再処理工場は2006年3月に試運転を開始したが、最終段階となる高レベル放射性廃棄物のガラス固化試験でトラブルが相次ぎ08年12月に中断した。その後、震災やさらなるトラブルで工程が大幅に遅れた。

 今年6月、3年半ぶりに試験を再開したが、国によるストレステスト評価などもあり、操業の見通しは立っていない。

北海道新聞 ホーム>http://www.hokkaido-np.co.jp/

2013年11月9日土曜日

立ち直ることも、よみがえることも出来ない町【 そこは未だにゴーストタウン 】(星の金貨プロジェクト 2013年9月2日)

星の金貨プロジェクト
ホーム> http://kobajun.chips.jp/
立ち直ることも、よみがえることも出来ない町【 そこは未だにゴーストタウン 】
2013年9月2日
http://kobajun.chips.jp/?p=13535
◇全文引用

福島が一体何に直面させられているか、その事を世界中の人々に理解してほしい
(動画 省略)


リンクコード : http://www.cbsnews.com/8301-18563_162-57600173/area-near-fukushima-remains-a-radiological-ghost-town/

アメリカCBSニュース 8月26日

2011年3月11日に襲った巨大地震と巨大津波がきっかけとなり、福島第一原発の3基の原子炉がメルトダウンを引き起こしたとき、福島第一原発からわず か3キロの場所で暮らしていた福島県大熊町の住人11,500人は、自らの命を守るために町を逃げ出さなければ亡くなりました。
事故発生から2年半近くが過ぎましたが、この町の住民は年10回以内、一回当たり5時間以内に制限され、町を訪問することを許されていますが、果たして再びこの町に住める日がやって来るのかどうか、疑問に思っています。
CBSニュースのセス・ドーンが現地からリポートします。

自宅が避難区域内にある場合、その場所で暮らしていた住民は防護スーツでその身を覆い、必要な機器を携行して検問所を通っていかなければなりません。
基本的にはかつての住民だけが避難区域内への立ち入りを許されるため、CBSニュースのスタッフはかつての大熊町の住民で悪化大川原明さんに同行をお願いすることにしました。

避難区域内に自宅がある被災者は一年間に10回以内、そして1回あたり5時間以内の滞在に限り、帰宅を許されています。
「私が住んでいたところは、とても美しい場所だったのです。」
大川原さんは自宅に向かう道すがら、こう語りました。
「その事を考えると、いたたまれない気持ちになります。」

建ててから50年が経つ彼の家の周囲の道路には雑草がはびこっていました。
唯一聞こえる音と言えば、昆虫の羽音、そしてCBSニュース・スタッフが携行している放射線の線量計が立てるカチカチという不気味な音だけでした。

災害発生から2年半近くが過ぎ、誰も住んでいないこの家の中には人の痕跡は無く、動物たちによって荒らされてしまっていました。
テーブルの上に災害が発生したその日、2011年3月11日付の新聞が載っていました。
「この家に配達された、最後の新聞です。」


大川原さんと彼の家族は、避難は数時間かそこらで終わるものと信じていました。
放射性物質により被ばくをしてしまった彼の3人のこどもの幼いころの写真が、居間の壁に掛かっていました。

「私は、福島が一体何に直面させられているか、その事を世界中の人々に理解してほしいのです。」
大川原さんが語りました。
「そして、未だに私たちがどれ程の苦しみの中にいるのかを。」
あまりに多くの思いが胸の中を去来し、彼はそれ以上、言葉を続けることが出来ませんでした。

地元のコインランドリーの機械の中には洗濯物が放置され、線路の上はもう何年も電車が通った形跡がありません。

福島第一原発から3キロの場所にある大熊町に放射性物質の雲が流れ込んできたとき、この町の11,500の人々は急いで町から逃げ出さなければなりませんでした。

大川原さんは未だに実現されない東京電力による家屋への補償、その補償内容の決定が出るまで待たされて続けています。
「もう怒りに支配されている段階は通り越してしまいました。これ以上怒って見せたところで、いったい何が変わるのでしょうか?」
大川原さんがこう話しました。
「もう諦めかけている自分がいる、そう感じています。」

大川原さんは大熊町に戻った際には、必ず先祖代々の墓に詣でることにしています。
彼自身はこの町に住んで6代目ということになります。
そして彼の代で、大熊町の住民としての歴史は絶えるかもしれないと考えています。

未だに275人の町民が仮設住宅暮らしを強いられています。
大川原さんはこれからその場所でずっと暮らすことのできる家、その家に家族で入ることを切望しています。

しかし東京電力が大川原さんに支払ったのは、除染作業員としての日当だけです。
大川原さんも、その他の6,300人の元住民が、汚染された土地の表面を削り取る作業に従事しています。

彼の自宅近くの路上には、削り取られた汚染土が詰まった黒い袋が、いくつもいくつも並べられています。

http://www.cbsnews.com/8301-18563_162-57600173/area-near-fukushima-remains-a-radiological-ghost-town/
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朝の連続テレビ小説『あまちゃん』を見ていたら、今日は3.11のシーンでした。
見ていてやはりあの日の『何か』がよみがえり、何とも言えない気分になりました。

私などは仙台市の中心部にいて、停電、断水など、ライフラインの途絶こそ体験し、勤めている会社も相当程度被害を受けましたが、幸い自宅にはほとんど被害が無く、今日に至っています。
被災地区の真っただ中でしたが、家族の、特に子供たちの福島第一原発による放射線の被ばく線量がいったいどの程度なのか、その点が非常に気がかりである点を除けば、その実害は『軽微』で済んだ方だと思います。

しかしここのアメリカCBSニュースが取り上げた福島県沿岸部の方々は、未だに『あの日』が続いているだろうし、その苦しみは私とは比較にならないものでしょう。

世界中のメディアが福島の被災者の方々について取り上げました。
【星の金貨】でご紹介したのも、以下のURLを始め、無数にあります。

http://kobajun.chips.jp/?p=13292
http://kobajun.chips.jp/?p=13049
http://kobajun.chips.jp/?p=12390
http://kobajun.chips.jp/?p=2304
http://kobajun.chips.jp/?p=2017
http://kobajun.chips.jp/?p=1557

など、数限りなくありますが、改めて読み返して気がつくのは、被災者の方々の苦しみがこの2年半、ほとんど何も改善されてはいない、という事です。

そして事故そのものは、8月に入っての報道に象徴されているように、ここにきて状況は悪化を続けています。

いったいこの2年半は何だったのだろうか?と思ってしまいます。

この間、ドイツでは原子力発電の中止が決まり、アメリカですら最近、サンオノフレとヴァーモント・ヤンキーの現役の原子力発電所の廃炉が決まりました。
これに対し、日本で決まったこと、それは事故を起こした福島第一原発の廃炉だけなのです。

星の金貨プロジェクト
ホーム> http://kobajun.chips.jp/

もんじゅで保安検査 「節目に説明を」と規制庁(47NEWS 2013/09/02)

47NEWS
トップ >http://www.47news.jp/

もんじゅで保安検査 「節目に説明を」と規制庁
2013/09/02 12:05   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013090201001607.html
◇全文引用





 原子力規制委員会は2日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、施設の運転管理状況などを確認する3カ月ごとの保安検査を始めた。
 規制委は5月、もんじゅで約1万点の機器の点検漏れが見つかったことを受け、安全管理体制の再構築ができるまで 運転再開の準備作業を行わないよう事実上の運転禁止命令を出した。原子力規制庁幹部は、初日の会合で「機器の点検完了などの節目には、対外的に説明をして ほしい。何をしているか見えない」と原子力機構の姿勢に苦言を呈した。
 規制委は今回の検査で、機器の管理状況や再発防止策、保全計画などを確認した。


47NEWS
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共同通信
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※関連記事
福井新聞
もんじゅ点検漏れ「対応見えぬ」 保安検査開始の規制庁が苦言
(2013年9月2日午後6時25分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/45275.html

もんじゅ点検漏れ「甘えがある」 文科省、機構に批判相次ぐ
(2013年6月7日午後6時16分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowermonjuresume/43103.html

発信箱:あの日の記憶=青野由利(論説室)<毎日新聞 2013年01月18日>

毎日新聞
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発信箱:あの日の記憶=青野由利(論説室)
毎日新聞 2013年01月18日 01時58分
http://mainichi.jp/opinion/news/20130118k0000m070165000c.html
◇全文引用


 頭の中の記憶装置が日々、劣化している。数日前の取材メモを見て、「なんのこと?」と思うほど。あの3月11日でさえ、当日はともかく、1週間後、10日後のこととなると、さっぱり思い出せない。
 そんな具合だから、私が福島県民だったら、県の「健康管理調査」に、怒るか、あきらめるか、悲しくなる かのいずれかだろう。3月11日から4カ月間、1時間単位でどこにいたか思い出し、調査票に記入しなくてはならない。自宅か、勤務先か、何市の何丁目か。 移動は車か徒歩か。3月中の食事も思い出す必要がある。目的は被ばく線量の推計だ。
 回収率は昨年12月で23%。原子力規制委員会が開催している検討会でも割合の低さが問題になった。福島からも、「とても埋められない」という話が伝わってくる。
 もちろん、推計は一人一人の健康管理のために必要だ。みんなが不安に思う低線量被ばくの影響を集団とし て検証するための世界的に貴重なデータでもある。しかし、後から記憶をたどったとして、どれほど正確か。時間がたつと記憶が変質することは、心理学の世界 ではよく知られている。
 規制委は事故に備えヨウ素剤を戸別配布する方針を決めたが、「行動記録」の重要性も周知しておいた方がいい。政府も業界も「安全が確認されたものから再稼働」などと言う前に、真剣に考えなくてはならないのは事故対策だ。
 そういえば、原発事故直後に、「行動をメモしておいたほうがいい」と言った人がいた。その時に広めておけばよかったが、どこの誰の話か、これまた思い出せない。メモっておけばよかったと思っても後の祭りである。

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もんじゅ:電源不備、監視装置停止 4時間半、国に情報伝送されず(福井新聞 2013年6月3日)

もんじゅ:電源不備、監視装置停止 4時間半、国に情報伝送されず
福井新聞 2013年6月3日午後8時01分
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowermonjuresume/42989.html
http://d.hatena.ne.jp/jut8756ashue983burihho4b9/20130930/1380551363