2013年3月20日水曜日

東京電力:被ばく線量記録未提出 原発作業員2万人分「毎日新聞」

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東京電力:被ばく線量記録未提出 原発作業員2万人分
毎日新聞 2013年02月28日 11時51分(最終更新 02月28日 12時39分)
http://mainichi.jp/select/news/20130228k0000e040182000c.html
▽全文転載


 東京電力が福島第1原発事故後に働いた作業員2万人超の被ばく線量の記録を、一元管理する公益財団法人「放射線影響協会」(放影協)に提出していないことが28日分かった。事故から2年たっても、作業員の被ばく線量の正常な管理がされていない実態が浮かんだ。
 被ばく線量は電力会社が測定し、作業員個人の放射線管理手帳に元請けや下請け会社が記入。電力会社は電子化したデータを放影協の放射線従事者中央登録センターに送り、一元管理される。ただ、センターへの報告は法令で定められたものではなく、業界の自主ルールだという。
 電力会社や雇用主は作業員の被ばく線量を測定し、年間50ミリシーベルト、5年で100ミリシーベルト を超えないようにしなければならない。作業員が新たに原発での仕事に従事する際には、手帳で線量を確認する。センターのデータは、手帳の記載内容を照会す る場合や、手帳を紛失した際の再発行で使われる。放影協によると、電力各社からの照会は年7万〜10万件。
 電力各社は毎年5〜6月ごろに前年度分の被ばく記録を提出する。東電からは11年6月ごろ、10年度分 の提出が遅れると放影協に連絡があった。12年7月に、10年度分のうち3月11日の事故前までの記録は提出されたが、同年度の事故後と11年度の2万人 超の分は未提出のままになっている。
 東電は遅れた理由を「紙で記録を管理していたため、電子データにするのに手間取った」と釈明。未提出分は今年度中に出すとしている。【岡田英、西川拓】

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