2012年11月14日水曜日

原発敷地の断層:美浜など3施設の再検討求める<毎日新聞>

原発敷地の断層:美浜など3施設の再検討求める
毎日新聞 2012年07月03日 21時36分
http://mainichi.jp/select/news/20120704k0000m040078000c.html
毎日新聞から全文引用)

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 原発敷地内の断層の活動性について、経済産業省原子力安全・保安院は3日、専門家による会合を開き、全国の原発の再点検を始めた。このうち関西電力美浜高浜原発日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(いずれも福井県)の3施設については「活断層ではない」とする事業者の主張を根拠不足として再検討を求めた。
 この問題をめぐっては、日本原子力発電敦賀原発原子炉建屋直下の断層「破砕帯」を調査した専門家らが「活断層の可能性がある」と指摘し注目されている。
 関電と同機構は従来、3施設の破砕帯は12万~13万年前より後に動いた活断層ではないと主張してきた。破砕帯の構造が水平方向にずれる「正断層型」で、12万~13万年前以降では活動がほとんど観測されていないことを根拠としていた。
 しかし東日本大震災後には正断層型の地震が実際に起きており、保安院は「正断層型だから古い断層という説明だけでは、活動性を否定するのは難しい」と根拠不足を指摘。さらに、美浜原発もんじゅは約1キロ以内に活断層があり、破砕帯が連動する可能性も再検討するよう求めた。今後、追加調査が必要と判断すれば指示する。
(2)

 3施設のほか、敦賀原発東北電力東通(ひがしどおり)原発には既に追加調査を指示しているが、その他の原発については情報収集に努めるよう求めた。
 政府が再稼働を決めた関西電力大飯原発についてもこの日、過去の資料を再点検する予定だったが、関電に求めていた資料がそろわず、今月中旬の次回会合で議論することになった。【岡田英】

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