2012年2月19日日曜日

「原発安全審査、不十分だった」 班目・寺坂両氏が謝罪

東京電力福島第一原発事故の原因を検証する国会の事故調査委員会で、15日参考人として、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長から、事故時の対応や原発規制などについて聴取したとのことです。

さすがに、両氏とも言い逃れは出来ず、「原発安全審査、不十分だった」と認めたようです。しかし実際には、「不十分」どころか、「怠慢」 「手抜き」そのものです。今後、「事故調査委員会」が、どこまで原発事故の原因と責任を追及できるかが、注目されます。
ここ委員会は、国会の「国政調査権」に 基づくものであって、政府の事故調査とは、全く別の組織です。「国政調査権」の発動は、初めてのことだと聞いています。政府の余りの「怠慢振りに与野党が 合意して、(政治的な理由もありますが)発足したものです。与野党の枠を超えて、事実と責任を追及してもらいたいと思います。

朝日新聞から全文引用
「原発安全審査、不十分だった」 班目・寺坂両氏が謝罪
2012年2月15日21時1分
http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201202150593.html

 東京電力福島第一原発事故の原因を検証する国会の事故調査委員会は15日、参考人として、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原 子力安全・保安院の寺坂信昭前院長から、事故時の対応や原発規制などについて聴取した。両氏は原発の安全審査が不十分だったと認め、謝罪した。
 班目氏は、原発の立地基準や設計についてまとめた原子力安全委員会の安全審査指針について、津波や長時間の電源喪失に対する十分な記載がなかったことに言及。「誤りがあったと認めざるを得ない」と陳謝。寺坂氏も「安全規制担当者として、本当に申し訳ない」と語った。
 事故調の黒川清委員長は聴取後の記者会見で「(現在の)審査指針は全面的な改定が必要。緊急時の備えができていない」と述べた。

毎日新聞 (2012年2月15日 22時02分)から一部引用
SPEEDI:班目氏「避難に使えぬ」…国会事故調
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120216k0000m010116000c.html

 東京電力福島第1原発事故に関する国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議会長)は15日、東京都内で第4回委員会を開いた。会合 には原子力安全委員会の班目春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が出席。班目氏はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システ ム)に関し、「計算には1時間必要で、計算前と風向きが変わる場合がある。SPEEDIが生きていたらうまく避難できていたというのが誤解だ」と述べ、住 民避難に生かすのは困難だったとの見解を示した。
NHKニュースにより詳しい記事が掲載されています。
NEWS WEB 24
班目委員長“原発安全指針に瑕疵”
2月15日 18時59分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120215/t10013043211000.html
※リンク切れが、速いのでお早めにご覧下さい。

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