2012年2月19日日曜日

原発を止めなければならない理由(2) 原発は地震に弱い

原発を止めなければならない理由(2) 日本列島は地盤が軟弱で地震が多発する

原発先進国の、アメリカ・ロシア・フランス・イギリスは、どこも数億年から
10億年以上前から形成された古い地層であります。特に、アメリカ東部は
古い地層です。ヨーロッパも同様でこちらは、多少新しく5億年前から形成が
始まり現在に至っています。要は、時間をかけて地球が「カチンコチン」に
固めた硬い強固な地盤なのです。ですから、地盤が安定して地震がほとんどありません。

一方、日本列島は2200 万年~500万年前にかけて形成された地質学的には、極最近
出来た陸地なのです。当然、地盤は軟弱であり、環太平洋火山帯に位置しています。
地震多発国です。

立地条件が、全く異なるのです。

原発は、固い地盤の上に建設され地震が無い事が前提条件になっているのです。
固い地盤を持ち、地震の無いか非常に少ない場所に建設されているのですから
当然、設計思想もそれを前提にしています。アメリカでは、地震の多い西海岸には
ほとんど、原発を建設していません。地震が起こる地域は、「危険」だからです。

つまり、原発は、『地震に弱い』のです。『地震に弱い』原発が、日本では軟弱な
地盤の上に立ち、しかも地震はごく当たり前に発生します。過去40数年、たまたま
原発近くで巨大地震が発生しなかったから、原発事故が起きなかっただけなのです。


阪神淡路、中越沖、そして今回の東日本大震災と大型の地震続き明らかに日本列島は
地震の活動期に入ったと推測されます。

チェルノブイリ原発事故の原因は、実はまだハッキリ解明されていません。
国際原子力利権が、自分たちの都合の良いように原因を、「デッチ上げて」いるだけです。
科学的な解明は、されていないのです。NHKがドキュメンタリーを以前、放送しました。
それによると、事故当日運転に当たっていた運転員に同僚が、「何故、非常停止ボタンを
押さなかったのか??」と質問した所、当番の運転員は、「非常停止ボタンを押したが
原発は、停止しなかった」と答えたそうです。NHKの結論は、設計上のミスであろうという
ことでした。公式の、事故原因は「運転員の操作ミス」です。

ところが、その後事故原因を調査した学者がいて、その研究結果を発表しようとした所
「圧力」がかかり、その学者は姿を消したそうです。研究結果の資料は、どういう訳か
モスクワで発見されました。以下、その内容に沿って説明します。

大陸の大河について説明します。大きな断層に沿って流れているそうです。チェルノブイリは
丁度、断層が交差する位置に有りました。地震の威力が大きくなる地点です。旧ソ連時代は
このような事は、一切考えずに原発が建設されたそうです。

大陸で地震が発生する場合は、この断層付近で発生するのです。断層を考慮せず建設された
大河沿いの原発は、地震に対して極めて「危険」なのです。

事故のほんの少し前に、チェルノブイリ近くで地震がありました。地震自体は震度3の
強いものでは、ありませんでした。しかし、黒鉛型原発では、地震に対する考慮は
ほとんどされていません。しかも、断層の交差する位置で地震の威力も震度以上に
大きかったと思います。当時、原発に勤務していた人々は、全員それを体感しています。
しかし、地震の無い地域に住む人々ですから、それが地震とは分から無かったようです。
地震直後、一旦停電したそうです。その直後、轟音を聞き激しい振動を感じたと言うような証言が多かったようです。轟音は、多分「原子炉」の爆発でしょう。

私の推測は、地震で「非常停止ボタン」の配線が断線したのか、又は地震で外部電源が
無くなり、非常用電源に切り替わる前に、「非常停止ボタン」を押す必要があり
押した時が、たまたま電気の空白時間だったのでは、ないかと思います。地震が事故原因だったとする研究者もいるのです。しかし、公式見解はまだ、「操作ミス」では、ないかと思います。

長々書いたのは大体判明しているチェルノブイリ事故を例にとって、「原発は地震に弱い」事を説明したかったのです。

福島原発事故では、津波が事故原因であったと結論を持っていこうとしています。
しかし、1~3号機について、津波到達前に壊れていた可能性があるデータを東電自身が
公表しています。それが、時間が経つうちに段々、津波が原因だった事になりつつあります。
しかし、2号機はベントが、壊れていました。機械式は電源が無いからダメで手動式を
操作しようとしたところ、壊れていて「ベント」が出来ませんでした。関係者は原子炉の
爆発を覚悟したそうです。一時期、原発に70~80人しか人員がいない時期がありました。
そんな人数で、どうするんだ???と思っていた時期が、原子炉爆発の危機の最中だったのです。つまり、避難させられる人員は、全員爆発に備えて避難させていた時期だったのです。

結局、これは原子炉と配管をつなぐ設備が、爆発して原子炉の圧力が下がり原子炉爆発と
いう悪夢が避けられたと言う事なのです。この時、原子炉が爆発していても何ら不思議は
無かったのです。普通は爆発していたはずです。周辺設備が弱かったので、先にそちらが
圧力で爆発してしまったと言う、笑えない「笑い話」なのです。代わりに、2号機は
建屋の中や格納容器の中が、ひどく汚染され核燃料が、建屋の中まで飛び散っている可能性が、あります。いまだに、建屋の中に人が入ることが、出来ないのはそのためです。

刈羽・柏崎原発を考えてください。比較的新しい原発であったため、環境に放射能が
飛散する事故は、免れました。しかし、7基ある原発のうち、再稼動が許可されたのは
4基だけです。大甘の「原子力安全保安院」をもってしても、3基については、再稼動の
許可を出しません。再稼動は、危険すぎると言う判断です。中越地震でも、原発が「3基」
壊れているのです。

震度5以上の地震が来れば、原発は事故を起こすかどうかは、別にして壊れると関係者の
間では、言われているようです。他の、原発にしても事情は同じです。原発によっては
福島第一以上に、弱い地盤の上に建設されている原発もあります。加えて導入の
初期に採用された、GE社のマークⅠ型原子炉は、欠陥製品である事が公式に
認識されています。こんな条件で、大型の地震が来て、事故が起こらないわけが
ないでしょう???

原発は、地震の無い国で設計されているのです。地震を想定していないのです。
アメリカは、地震多発地帯に建設するのは、避けています。フランスやイギリスには
地震は、ほとんどありません。しかも、他の国では数億年か、10億年以上かけて
出来た固い岩盤の上に建設されているのです。

日本は、地盤が軟弱な上に地震が多発します。原発など建設する適地は、そもそも
有りません。大型地震の発生を考慮するなら、原発を建設する事も、まして運転する事など常識で考えれば、「有り得ない」ことです。


これが、原発を止めなければならない理由(その2)です。



★ご参考
チェルノブイリ原発事故の原因と現状
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11034279916.html

原発の致命的欠点(日本の場合)
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11015604991.html


★参考資料
(図面で分かりやすく説明しています)
ねっと・ちきゅうげきじょう
LECTURE 1-10 造山運動と大地の形成
http://globe.jpn.org/lecture/lecture1_10.htm


日本列島の成り立ちと定山渓の山々
http://blog.canpan.info/sinrinkankyo/img/20/jyouzannke2.pdf
このグリーンタフは、今から2200 万年~500万年前にかけて
(形成された=日本列島)

BS朝日
BBC地球伝説
ヨーロッパ~時空を越える驚異の大陸~
1 ヨーロッパ大陸の誕生
http://www.bs-asahi.co.jp/bbc/na_38_01.html
5億年前~2億5千万年前には地球上に存在していた全ての大陸が
一つになり、"パンゲア大陸"と呼ばれる、とてつもなく巨大な大陸が
誕生した。そのパンゲア大陸の一部となった
550万年前に地中海が誕生し、ヨーロッパの南の境界線が形作られた。
これが、ヨーロッパ大陸形成の最終段階となる。

インド
ゴンドワナ大陸
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%8A%E5%A4%A7%E9%99%B8
インド亜大陸は北上を続け、およそ4500万年前にユーラシア大陸に衝突し(ユーラシア大陸の一部となる)

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