2012年3月9日金曜日

「内部被曝」の分かりやすい説明(1~3)・・・・・(再掲載)



☆読まれた方も多いと思いますが、注意喚起の意味で再掲載します。どうぞ、ご了承ください。

☆ホームページのご案内
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/
☆記事目次
http://lodgrxfyurruit5gdgyryuuyf.blogspot.com/

以前、6回に分けて書きましたのを、一まとめにして掲載します。内部被曝に付いて、お知り下さい。

(1)今週は、放射能汚染と「被曝」についてです。
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11077881615.html
さて、今週は「放射能汚染」と「被曝」について勉強して行きます。
今週は、難しい事は書きません。ごく基本的な事を取り上げますので「放射能汚染」と「被曝」とは、どのようなものか、お知りいただきたいと思います。

放射能汚染は、「残留放射性物質」が有るか無いかの問題です。放射能に汚染されているとは「残留放射性物質」が有ると言うことです。簡単に、「放射能に汚染」されていると理解すれば良いと思います。

空間放射線計測器があれば、土地的な汚染の有無を調べる事が出来ます。土地の放射能汚染は、面的に同じではありません。少し、離れた所は強く汚染されていてもここは、余り汚染されていないと言う事が、ごく普通にあります。

もう一つ、その地域としてある程度広いエリアを考えて、地域的にどの程度汚染されているかを知っておくべきです。

土地の汚染は、ある程度広い汚染と局地的な汚染と、二通り知っておいた方が、良いと思います。最低でも、「ある程度広い汚染」は知っておいてください。ご自分が住んでいる土地が、どの程度
汚染されているのかは、今後、生活していくうえで、不可欠の知識です。


さて、今日はもう一つ、放射線被曝がもたらす健康被害について簡単に説明します。

これは、「外部被曝」と「内部被曝」の、二通りの被曝があります。
3月~4月に政府が、「直ちに、健康に影響はありません」と言っていたのは「外部被曝」についてです。文字どおり、自分の体の外から来る放射線によって被曝します。

もう一つ、違う被曝のしかたがあり、これが「内部被曝」です。
どっちも被曝だから、似たようなものかな???
と考えると、「大間違い」です。このように誤魔化そうとする研究者や医療関係者もいます。

しかし、このように誤魔化そうとするのは、「御用学者」と言われる、騙すのが商売の学者です。

※詳しい説明は、明日です。

★本日の結論です。突然、結論になってしまいますが、書き続けると軽く2000字オーバーするので止めます。

①被爆には、「外部被曝」と「内部被曝」の二種類があって、全く別物である。

②「内部被曝」の危険性は、非常に大きい。

このように、覚えておいてください。

★ご参考(Team Coco から引用)
(この説明が、一番分かりやすいと思います。)

6.内部被曝について知って欲しいこと
http://kingo999.web.fc2.com/naibu.html

1.放射能を正しく理解するために(PDF)
http://happy-net.jp/uploader/hosyano.pdf



☆ご参考
「食品の安全基準について」シリーズ(1)
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11075912735.html



(2)内部被曝について学びます
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11077883161.html
今日は、「内部被曝」について勉強します。昨日、
①被爆には「外部被曝」と「内部被曝」があり全く、別ものです。
②「内部被曝」の危険性は非常に高いです。

このように、説明しました。被曝とは、放射線を浴びる事を言います。
なぜ、これが人間の体に害なのか??
放射線が、細胞の遺伝子の一部を破壊してしまうからです。

外部からの放射線に対しては、(外部被曝)人間はあるていどの耐性があります。宇宙放射線に代表される放射線を、随分長い昔から、浴び続けているために、これについては、あるていど折り合いが付いているのです。但し、線量が強くなるに従って、危険度は高まります。

これに対し、「内部被曝」は、全く事情が違います。「耐性が」全くありません。

★☆外部被曝より、遥かに「内部被曝」のほうが、危険なのです。

さらに、体の内側から被曝する「内部被曝」は、逃げようがないのです。残留放射性物質(放射能と簡単に考えてもよいです)は、一旦、体内に取り込まれると24時間365日細胞の遺伝子を破壊し続けるのです。

体内に取り込まれた放射能のうち70%ぐらいは、一定期間後体外に排出され一部は体内に留まります。

この体内に残っていってしまう分が、徐々に蓄積されていって、将来の遅く発病する色々な病気の原因になるのです。5年後、10年後、20年後と人によって、病気の種類によって発病する時期は、異なります。

☆ここで、重要なポイントが、あります。
放射線被曝(放射能)により引き起こされる病気は、沢山あります。
甲状腺ガンや白血病は、ごく一部に過ぎません。
一番多いのは、「心臓病」です。
映画「チェルノブイリ・ハート」の意味は、チェルノブイリ周辺地域で多発する心臓病の事を、指しています。

このように「残留放射性物質=放射能」が体内に蓄積され続け、長い期間の後に、発病するのが、「内部被曝」を原因とする病気の特徴です。

では、その恐ろしい「内部被曝」をもたらす放射能は、どのようにして体内に取り込まれるのでしょうか??

『呼吸(息をする)と飲食物から、体内に取り込まれるケースがほとんどです。』

呼吸については、高性能のマスクをする事で防ぐ事が出来ます。
※花粉・ウイルスを防ぐ事の出来る製品。

★☆★問題は、食べ物と飲み物からの取り入れです。

これは、明日勉強します。

※放射能汚染の単位を覚えてください。
①空間線量の強弱に使う単位(外や土地の汚染に使います)
ミリシーベルト(mSv)  マイクロシーベルト(μSv)
1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルト

②主に食品の放射能汚染に使う単位
ベクレル
1kgあたり、いくら  1リットルあたり、いくらある。のように使います。

③法律で、決められている被曝の上限は、内部被曝と外部被曝を合わせて、「1ミリシーベルト(年間)」です。
これは、必ず覚えてください。これを基準に、危険か危険でないかを判断します。

④今、政府の基準としている食品の汚染の上限値は、WHO基準なら、「非常時に餓死しないための上限値」だそうです。又は、「全面核戦争時に餓死しないための上限値」と言う大学教授もいます。

⑤今の日本の食品基準の、セシウムについて500ベクレル(1kg・1リットル)は、食べて良い基準のなかでも、最大限緩く決めている事を、知ってください。普通の言い方をすると、非常に危険な基準を採用しているという事です。


☆ご参考
「食品の安全基準について」シリーズ(1)
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11075912735.html



(3)食品をつうじての「内部被曝」を防ぐ(1)
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11077884464.html
さて、人体に害のある被曝について
①「外部被曝」と「内部被曝」がある。
②「内部被曝」は、非常に危険である。
③「内部被曝」の蓄積が、長い年月の後に健康被害を引き起こす。
④そして、その病気の種類は多く、なかでも心臓病が多い。
⑤「内部被曝」の原因は、呼吸と食べ物・飲み物です。

以上を、2日間で簡単に説明しました。
被曝から、身を守るためには難しい知識は必要ありません。簡単で基本的な知識を知りそれに基付いた、対策を確実に実行し続けるだけで良いのです。しかし、この基本的な部分の認識に誤りがあると、被曝対策は、ほとんどか全く意味の無いものになります。

基本を正しく知る事の、『重要性』を理解して頂きたいと思います。
放射能汚染は、今後、何十年も続くことなのです。1年や2年でどうなるものでは、ありません。

環境の中に、一番多くあると思われる、「セシウム」を考えます。半減期、放射線の強さが今の半分に減るのに必要な期間です。「セシウム137」の場合、「30年」です。
今の、50%の強さに減るまでには、「30年」必要です。
今の、25%の強さに減るまでには、「60年」必要です。
今の、12.5%の強さに減るまでには、「90年」必要です。

今後、何十年も続くと言う意味が、お分かりいただけたでしょうか??
親から子へ、子から孫へと、放射能による健康への害を避ける知識と生活習慣を伝えていく必要があるのです。今後、100年くらいの話です。もっと、長いのかもしれません。


食 品の放射能の基準値については、昨日少し、話しました通り、安全には、ほど遠い設定がされています(日本政府)。どう安全でないかと言うと、水道水につい て言うと、大人の場合WHO(世界保健機構)の基準である、「1ベクレル(1リットル)」の300倍の基準に決められています。

2月11日追記 
セシウムについて言うと、「1000ベクレル(1kg)」が、WHO(世界保健機構)の基準で言う「非常時に餓死しないための基準の上限値」だそうです。お詫びの上、訂正いたします。
500ベクレル(1kg)は、アメリカの「全面核戦争時」を想定した基準値のようです。

つまり、日本政府の基準値の範囲内であるから、食品が『安全』です、などとは全然、言えない訳です。別の言葉で言うと、非常に危険なほどに放射能に汚染された食品が、「安全です」とされて、店頭で売られているのです。

何故、このような事をするのか???
本来、汚染のヒドイ地域の農家・酪農家・漁民・その他関係者について、汚染のヒドイ産品については政府又は東電が、全量買取して「破棄」して、市場に出すべきではありません。

しかし、こうすると資金が必要です。手間暇もあるでしょう。これを、するのが嫌なので、「基準を緩くして」汚染食品を、流通させているのです。

では、どの程度を基準に食べて良いか、悪いかの判断をしたら良いのか???
これは、難しい問題です。「内部被曝」に、『これ以下なら安全です』と言う数値はありません。
これを、「低線量被曝に、しきい値は無い」と専門用語で言います。分かりやすく言うと、被曝する事自体が、何らかの危険性があるという事です。

しかし、北海道を除く東日本全域が、汚染の程度の差はあれ汚染されている状況が判明しました。これは、私は6月頃から日記に書いて「内部被曝」を避けるように警告を続けて来ました。

もう、今となっては、ある程度汚染された食材を受け入れるしか道が、無くなりつつあります。多くの人が、この事実に気がつけば、汚染されていない食材は購入者が増え、絶対量が減っていくからです。


ここでは、中部大学の武田教授の考え方を紹介します。武田教授の良い点は、考え方が実践的で状況に合わせて意見を変える点にあります。今回の、非常時にあって、頑迷固陋な石頭は役に立ちません。実際に、生活の場でどうするべきなのか??これが、重要です。



☆★☆武田教授の最新の考え方は、食品について
「20ベクレル(1kg又は1リットル)」
以下を基準に考えてはどうか、と提言しています。
私も、このくらいが現状を考えれば、やむを得ない数字かな、と思います。
よりまして、武田教授の最新の考え方
★☆「20ベクレル(1kg又は1リットル)」以下
を、食品についての放射能汚染の許容値の目安としてお勧めします。

★しかし、実際には500ベクレル(1kg)」をクリアした食材が店頭で売られています。
これについて、「どう考えるべきか??」
これが、明日の課題です。
明日、説明します。

★☆★私は、過去日記で沢山書いています。
シリーズに分類した日記のうち、食品の安全性や健康被害について書いた日記を
読む事をお勧めします。特に、汚染食材の調理方法は、重要な項目だと思います。

☆ご参考

「食品の安全基準について」シリーズ(1)
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11075912735.html

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